喘息とは

喘息とは

 12月も後半に差し掛かり、皆さん年末までラストスパートというところまで来ています。

お仕事や忘年会などがあり、お忙しい方が増えてきています。

その中でも、体調を崩される方が増えてきています。特に最近、咳こまれる方が増えています。

空気が乾燥しているなどの問題がありますが、アレルギーや喘息などで症状が出ている方が多いです。

今日は、喘息についてまずはお話させて頂き、咳がでることによって身体にかかる負担やセルフケアなどお伝えしていきたいと思います。

喘息とは

気管支喘息は空気が通る気管支が何らかの影響で狭くなり、呼吸がしにくくなったり、痰が出たり「ぜーぜー」「ひゅーひゅー」と言う喘鳴が起こる症状です。気道は粘膜、粘膜下組織、平滑筋と言う層で覆われていてここが炎症を起こして腫れる事で狭くなり息がしにくくなります。発作が出ていないときも敏感になっていて少しの刺激で反応する状態が続きます。

酷くなると、高齢者は咳の負担で肋骨や腰の骨が折れたり、慢性化して呼吸がしにくくなることもあります。年間1450人の人が喘息で亡くなっていると言われています。また喘息の患者数は増えていて1960年代では大人も子供も1%前後だったものが、現在では子供で5~7%、大人で3%~5%と3倍から6倍まで増えています。

これはアレルゲンの増加や、大気汚染、食品や住宅建材の化学物質、ストレスの増加や、清潔すぎる環境による免疫力の低下などからと言われています。

小児喘息は男子に多く9割以上はアレルギーによるものとされています。一度良くなっても20~30代でまた再発することもあります。大人の喘息の6~8割は初めて発症した人達で男女比は変わらず、アレルギー関連のものは6割、残りの4割は非アレルギー性と言われています。

成人の喘息は慢性化しやすく、一度慢性化するとなかなか良くなりません。リモデリングと言って長期炎症が続くと気道が硬く線維化してしまい元に戻らなくなります。

喘息になる原因

・風邪 ・ペット ・大気汚染 ・タバコ ・運動 ・ダニ ・天候 ・ストレス

などが影響すると考えられます。また夜間、早朝は症状が出やすくなります。これは自律神経のうち体を休める副交感神経が夜間優位になり気道が狭まる事と、体内で分泌されるステロイドホルモンが減少する事、胃液の逆流や気温の低下で気道が狭まるためと言われています。

咳喘息

風邪の後、咳が8週間以上続く場合は咳喘息のおそれがあります。これは「ひゅーひゅー」「ぜーぜー」と言った喘鳴を伴わず、痰もあまりからまないと言う特徴があります。成人の3~4割がそのまま喘鳴を伴う喘息に移行するとされています。

また咳を伴う他の病気に百日咳、マイコプラズマ、結核、急性気管支炎、副鼻腔気管支症候群などがあげられます。

一般的な検査

検査には血液検査、胸部X線検査、呼吸器検査、呼気NO検査、気道過敏性試験、気道可逆性試験などがあります。

・呼吸器検査はスパイロメトリーと呼ばれ力いっぱい吐くときの速度を測定します。

・気道過敏性試験は発作が出やすい状態を作りどのぐらい呼吸機能が低下するか調べます。

・呼気NO検査は呼気の一酸化窒素の量を測る検査で炎症が強くなると上がります。

薬物治療

吸入ステロイド  吸入するとこで直接気道の炎症を抑える薬です。内服薬よりも副作用が少ないのが特徴です。

ロイコトリエン拮抗薬 内服薬で使用しやすいですが吸入よりも抑える力は弱くなります。軽症の場合はこちらだけでおこうなう事もあります。

また生活習慣も影響するのでバランスの取れた食事、質の良い睡眠、水分などの規則正しい生活が重要になってきます。また肥満も喘息になりやすいことが分かっています。

普段やってほしいこと

食事

時間がなくファーストフードに頼りがちになると、どうしても体が必要としている栄養分が不足しがちになります。
また、不規則な時間に食事をすると内臓にも悪影響になり、内臓の働きも低下して余計疲れが取れづらくなります。

その為栄養分などバランスのいい食事を心がけることで、体がより整いやすい体内環境になりやすくなります。

運動

運動不足も体調をよくするのには、大敵になります。
特にテレワークが広まり外出を控えがちになった為、通常でも不足しやすい今の日常を更に運動不足に拍車をかけやすい傾向にあります。

運動をする事で、体内で新陳代謝が促され、血液や水分が循環しやすくなります。
運動不足になると、これらがうまく行われなくなる為体内での新陳代謝や血液や水分の循環といったことが滞りがちになり、うまく体調が整いづらい状態になってしまいます。
その為、適切な運動を行う事がとても大切になります。

睡眠

現代人は必要な睡眠が不足気味と言われています。

なぜなら、何かと情報量の多い今の世の中では、ついつい目に情報が入ってくる為睡眠時間が短くなってしまいがちになる為です。
また、睡眠のゴールデンタイムと言われる夜10時から2時の間に質のいい睡眠を取れなくなる方も増加しているそうです。
その結果、睡眠の質が下がり本来体の機能を戻す役割もある睡眠で体の機能を正常化できなくなり、徐々に疲労が蓄積される体になりがちです。

このように、食事・運動・睡眠といった生活の基礎となる部分をバランスよく向き合う事が大切になります。

咳をこむ方にやって欲しい運動

さて、これから咳をこむ方に対して効果のある運動を教えていきます。

もし、こちらの運動をやって余計に咳が出てしまった方は、直ちに運動を中止してください。

  • 深呼吸:大きく息を吸って、ゆっくり息を吐いていきます。理想としては、7秒かけて息を吸って7秒かけて息を吐くイメージです。そうすると副交感神経が刺激され、お身体がリラックスされます。
  • ウォーキング:有酸素運動を行うことによって、身体が活性化されて体力もつき疲労感が解消されていきます。
  • 背伸び:姿勢が悪くなると身体にかかる負担が増します。そういう時は背伸びをして姿勢を整えていきましょう。

 

当店の施術の考え方

当店にご来院される喘息の方には共通点が多くみられます。それは胸郭(肋骨)などの周りの筋肉が硬く拘縮しているため呼吸がしにくくなっている、首や頭が固くなっていて自律神経の流れや血流が悪くなっている、内臓含め全体的な体液の流れが悪いために寝ていても体が休まっていないなどです。

喘息は原因が環境による所が多いのでその部分は別に気をつける必要がありますが、施術で改善可能なのは環境以外の体の内外の部分です。血流や神経の流れを整え呼吸が自然にしやすい状態を作って行くことを目的としています。

しかし人によって悪い部分は異なるのでその人にあった箇所を施術して改善していきます。

当院の施術方法

当店独自の整体法で体をトントンと叩くことで振動を起こし血液の循環を良くしていきます。指圧やマッサージよりも軽い刺激で深い部分の血流改善を望むことができる画期的な施術法です。初めは何をされているか分からないぐらいの感覚ですが、体の動きなどが変わる事をほとんどの方が1回目から実感されています。バキバキしたり強い刺激では体に負担にもなるので特に体が弱っている時はまずは軽い刺激から行った方が早く良くなります。

足のバランスや骨盤の位置が悪いことで起こったり、その方の状態によって原因は様々ですが、姿勢や動作などで体調に変化を及ぼすことがあります。

また、歩き方や立ち方等その方の体の使い方によって、身体の負担と関係が強い為、歩き方や立ち方等の指導を行っています。

それにより、根本的にお身体に負担がかかりづらい体にします。

根本的な原因の箇所を良くする事で、お身体の負担減されて、感覚が変わってきた方がたくさんおられます。

10.最後に

喘息は成人病のように慢性化してなかなか改善されない病気です。生活習慣の見直しと発作時は薬物療法がメインなのですこしでも免疫力や自己治癒力を上げて症状が出ない状態を作るために身体をより良い状態に保つ必要があります。

整体はそのために必要なものなので、長期悩んでいる方がいれば一度ご連絡をください。