変形性股関節症とは、一般的には先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全など生まれつきの異常が原因だといわれています。つまり、もともと関節の受け皿となる臼蓋のくぼみが浅かったり、大腿骨頭がくぼみにしっかり収まっていなかったりした為、関節の縁(ふち)に過度の負担がかかり、軟骨がすり減ってしまった結果です。
頻度は女性に多く、発症して病院を受診する人の多くが30~50歳代です。その他の原因としては、大腿骨頭壊死や骨折・脱臼といった外傷後、代謝異常などがあります。 症状としては、立ち上がりや階段昇降のとき、長時間歩いたり重い物を持ったりしたときなどに股関節周辺に重だるさを感じるようになり、徐々に痛みが進行し、最終的に骨切り術や、人工股関節の手術になることもあります。