すねの外側から足の甲にかけてのしびれや痛み。腓骨神経麻痺の原因と対策方法。

すねの外側から足の甲にかけてのしびれや痛み。腓骨神経麻痺の原因と対策方法。

腓骨神経が何らかの原因によって圧迫されることで起きてしまう腓骨神経麻痺ですが、その原因は色々あります。

原因によっては症状の出方に差がありますが、今回はなぜ、腓骨神経麻痺が出てしまうのか?という原因とその解決方法について書いていきますので、今現在、腓骨神経麻痺で悩んでいる方、もしかしたら腓骨神経麻痺かな?って方はぜひ、最後までお読みくださいね。

腓骨神経麻痺とは?

座骨神経から枝分かれした神経の一つ『総腓骨神経』が何らかの原因で圧迫されてしまい、膝の外側から足の甲にかけてしびれが出てきたり、その範囲の感覚が鈍くなったりします。

その他にも、足首や足の指を意識的に持ち上げることが難しくなる状態です。その状態になると、歩くときにつま先が引っ掛かりやすくなり、つまずきやすくなります。

腓骨神経麻痺の症状は?

そもそも総腓骨神経は、さらに枝分かれをして『深腓骨神経』と『浅腓骨神経』に分かれます。それにより、圧迫・損傷した場所によって出てくる症状が変わってきますので、説明していきますね。

深腓骨神経レベルでの障害

深腓骨神経の支配領域は足の親指と人差し指(第一趾・二趾)ですので、親指と人差し指の付け根部分の感覚が鈍くなります。筋肉の障害も生じるので、下垂足(つま先が持ち上がらない状態)の症状も出てきます。

浅腓骨神経レベルでの障害

浅腓骨神経の支配領域は深腓骨神経と小指(第五趾)を除いた場所ですので、足首の外側から足の甲までの感覚が鈍くなります。

総腓骨神経レベルでの障害

深腓骨神経と浅腓骨神経で出てきた症状にプラスしてふくらはぎの外側の感覚が鈍くなります。

また、一番最初に出てきやすい症状は深腓骨神経での障害で紹介した症状なので、怪しいな?と思ったら、足の親指と人差し指の皮膚感覚を左右で比べるといいですよ!

 

 

腓骨神経麻痺の原因

腓骨神経麻痺の最も多い原因としては、外部からの圧迫により生じるものです。ケガなどをしてギプス固定をしたり、大腿骨骨折の際に行う、下肢牽引、下腿外旋位(膝の外側がずっと下にある状態)、身近なものでいうと、ずっと足を組んで座っていたりすると、腓骨頭が後ろから圧迫され神経も圧迫されてしまいます。

その他の原因としては、大腿骨骨折による座骨神経損傷や腓骨頭骨折、梨状筋症候群、腰部脊柱管狭窄症、ガングリオンなどでの腫瘤、腫瘍などの原因があります。

腓骨神経麻痺の治療法

治療としては、原因を取り除いていくのが重要になってくるのですが、原因が明らかではないものや回復の可能性があるものに対しては、薬の服用やリハビリテーションなどで保存的治療を行います。3ヶ月ほど様子を見て回復しないものや麻痺が進行してしまうものに対しては、手術が必要になります。

腓骨神経麻痺の主な原因は圧迫によるものとなるので、まずは圧迫から解放することが大切です。ギプス固定での圧迫が原因でしたら、腓骨神経を圧迫しているところをカットする。寝たきりによって圧迫されているのであれば、姿勢を変えたり、クッションを引いたりすると大丈夫です。

リハビリテーション
圧迫による神経症状が出ている筋に対して、ある程度、動かすことが(筋収縮)可能であれば、筋力トレーニングを行います。運動をしていく中で、感覚が鈍い場合には、電気刺激を使いながらトレーニングを行うこともあります。

また、腓骨神経麻痺になると足の筋力バランスが、前面と後面の筋肉で崩れてしまい、つま先が下向いた状態で固まってしまう可能性もありますので、足首周囲のストレッチも入念に行っていきます。

装具
「オルトップ」という装具が使われます。オルトップを使用することで、つま先が下がってしまう状態(下垂足)を防ぎ、つま先がひっかからずにスムーズに歩くことができます。

手術療法
骨折・脱臼などの外傷で手術が必要な場合だったり、腫瘤がある場合に対しては、手術が行われます。その手術内容は、神経剥離、神経縫合、神経移植、腱移行などの手術です。

品川足改善センターでの施術方法

当店では、腓骨神経麻痺に対してしびれているであろう局所の足ばかり施術を行うということはありません。その理由は、しびれを出している原因が足にあることが少ないからです!

例えば、すねの外側から足の甲にかけてのしびれが出ていると思いますが、実際、脊柱や骨盤からの神経の流れがうまく伝達することができなくなることで、足や足先に対してしびれが出てきますので、局所である足ばかり施術したとしても症状の緩和はなかなか見られません。

そのため当店では、初めにみなさんの体の状態をきちんと把握するために、全体的に検査をします。検査でしびれが起こってしまっている根本的な原因を見つけ出して、施術へ入ります。根本的な原因がわかり、そこに対して適切に施術を行うと、体全体的な機能が上がり、神経への負担も緩和され、しびれの感じも軽くなります。

最後に

今回は「腓骨神経麻痺」について書いていきましたが、いかがでしたでしょうか?今現在、腓骨神経麻痺でお悩みの方でどこに相談したらいいのかわからず困っている方。私たち品川足改善センターではそのような症状のお悩みも全力でサポートしておりますので、お一人で考え込まずに品川足改善センターへご相談ください。