足底腱膜は足の指の付け根から踵骨(かかと)まで広がる強靭な腱の膜で、扇状に張られている繊維状の結合組織のことです。
その主な役割は
- 歩行時に推進力を生み出すバネの役割
- 地面からの衝撃を吸収し、足や膝、腰などへの負担を軽減するクッションの役割
足底筋膜炎(足底腱膜炎)とは?
長時間の立位や歩行、ランニングやジャンプ動作などで衝撃と引っ張られる動きが繰り返されることで、足底腱膜に多大な負荷がかかり炎症や微細な断裂が生じ、主に踵(かかと)周辺に痛みを生じる症状が足底腱膜炎です。良くある症状として、「朝起きて一歩目が痛む」「5~10分で痛みがなくなるが、その日のうちにまた痛くなる」などがあげられます。人口の約10%に発症すると言われていて、主にスポーツ選手(ランナー・ダンサー)や、肥満の人、40~50歳以上の方が多いです。慢性化すると、踵の骨に骨棘と呼ばれるトゲができて、更に痛みが増します。